別れを決意した話。

そういえば、以前私はパパと大きく2度別れようと、
本当に決めたことがある。

1度は結婚直前だった。
もうダメだと思った。
全ての荷物を持ち、何十キロもある大きな荷物を抱え、家を出た。
あの日からの出来事は、
私を完全に精神的に追い込む出来事となり、
それからずっと私は精神安定剤を手放せなくなった。今でもその恐怖感から抜け出せず、
トラウマとなってしまった。
今度こそ信じていきていきたい。そう喜び嬉しすぎたから裏切られたことは、死ぬより辛かった。
精神的から片腕が上がらなくなり、もう左腕さえも動かなくなる覚悟をした。
時間をかけ、治していった。
でも私はパパが好きだった。

2度目。
でも、辛かった。
パパから愛されてないのが苦しくて、
毎日泣いた。冷たくされ、できない自分を責められ、
何度も泣いた。

実家に荷物を運び出した。
もう今度こそダメだと思った。
どんなに冷たくされても、好きだから
もうちょっとだけもうちょっとだけ一緒にいたいと、
私の周りの人達みんなの猛反対を押し切り、
ガマンした。
みんなは、私にはできないと誰もが言った。

パパには大切な人がいた。私じゃない。
どんなに結婚しても、大切な人と別れられないなら、
私にはもうかなわない。
そこに気づいたから、家を出た。

大きな荷物だった。
泣きながら駅まで行った。

パパは迎えに来てくれた。
想像もつかなかった。
でも、また辛い思いをするなら帰れないと思った。
パパは仕方がないと車に乗り込んだ。
私は好きだという気持ちだけで、
パパと離れられないのが辛かった。
好きだけじゃ、愛されないのにね。

あの日は寒かった。
私はやっぱりパパと一緒にいたい。そう思った。
辛くても苦しくても愛されなくても、
一緒にいれればいい。
今度ダメなら死ぬしかないと決めて、
パパと帰った。

あの日の夜、
パパと抱き合って寝た。
少し話をした。抱きしめてくれたまま寝た。
結婚して、初めて心が温かくなった瞬間だった。
胸が温かくなったから、
体中が震えて、涙が止まらなかった。


パパはいい。
みんなが自分を愛してくれるから。
全てを捨てて、私だけを愛するなんてできない。


3度目。
たとえ私の身体の自由が利かなくとも、
またそういう日が来るのだろうか。
パパを取られる大きな不安。
そう悩み苦しんでいる気持ちが
別れを決意させる。しかし、次は死ぬしかない。

誰かに必要とされたい。本当に必要とされてるのか、
肌で感じたい。女ならみんなそう思うんじゃないだろうか。